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植物療法が変えるセルフメディケーションの世界

オピニオン 2015年8月17日 (月)  林真一郎(グリーンフラスコ株式会社代表)

セルフメディケーションの推進は薬剤師に課せられた役割の一つです。このセルフメディケーションの一環として今注目を集めるのが、アロマやハーブと言った植物療法。そこで、東京・自由が丘でアロマ・ハーブショップ「グリーンフラスコ」を経営し、植物療法の普及に取り組む薬剤師の林真一郎氏に、薬剤師が知っていると役立つ植物療法とセルフメディケーションの関係についてうかがいます。 統合医療とは何か 表1)相補・代替療法 2010年2月に厚生労働省内に統合医療プロジェクトチームが設置され、日本でも正式に統合医療(integrative medicine)への取り組みがスタートしました。統合医療とは医薬品、手術、放射線による近代・西洋医学と植物療法、食事療法、心理療法などの相補・代替療法(CAM:complementary and alternative medicine)のいずれをも視野に入れた患者さん中心の医療をいいます。なお、相補・代替療法とは近代・西洋医学以外のすべての療法を指し、そのほとんどは植物療法や伝統医学です。米国国立CAM研究センターでは数多くの相補・代替療法を表1のように分類しています。 ...