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「外科を必修に」「項目を絞って」、臨床研修

レポート 2015年8月20日 (木)  成相通子(m3.com編集部)

厚生労働省の医師臨床研修制度の到達目標・評価の在り方に関するワーキンググループ(座長:福井次矢・聖路加病院長)が8月19日に開かれ、5年後の臨床研修制度見直しに向けた議論が行われた。日本内科学会、日本救急医学会、日本外科学会、日本麻酔科学会からヒアリングし、「外科を必修に戻すべき」「2年間に習得可能な項目に限定すべき」といった、各団体による問題点の指摘や提案がなされた(資料は厚労省のホームページ)。各学会とも、専門医制度にも言及しており、2017年度から始まる新専門医制度をにらみながら、臨床研修制度を見直す必要性が浮き彫りになった。 2004年度から必修化された臨床研修制度は、5年ごとに見直しがされており、2015年度には募集定員数の制限などが追加された新制度が適用されている(『臨床研修の募集定員、「1.2倍」に制限』を参照)。次回見直しに当たる2020年度は、2013年の医道審議会医師分科会医師臨床研修部会の報告書で「到達評価・目標の在り方について見直しが必要」との指摘を受けて、同ワーキンググループがその内容を検討している。これまでに、現行制度の実態や諸外国の制度などに関する調査結果...