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20年後の保健医療政策、国民的議論を

レポート 2015年8月25日 (火)  成相通子(m3.com編集部)

20年後を見据えた保健医療政策のビジョンについて、塩崎恭久厚生労働大臣の私的懇談会「保健医療2035策定懇談会」(座長:渋谷健司東京大学大学院教授)が6月に策定した提言書を周知し、国民的な議論を深めるために、厚労省は8月24日、シンポジウムを開いた。策定懇談会のメンバーやアドバイザーの識者が、保険医の定数設定や総合診療医の推進などについてディスカッションした。 スクリーン右手には、会場からツイッターで募集した意見を表示。提言書はコメディカルや終末期医療への言及が少ないとの声もあった。 冒頭のあいさつで塩崎大臣は、厚労省内に提言書の実現に向けた推進本部を設置したことを紹介。「実行するために、今日何をするのか大事」として、9月初めまでに省内の関係部局が提言書の120項目について、実現可能性を整理すると述べ、「必ず実行したい」と意気込みを語った(『「保健医療2035推進本部」を設置、厚労省』を参照)。 策定懇談会の座長を務めた渋谷氏も登壇し、若手の識者や厚労省職員をメンバーにした策定懇談会で、充実した議論を行ったことをアピール。提言の実現に向けた動きについて「プロセスが始まったのはうれしい」...