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C型慢性肝炎の新薬、1錠8万円で登場

レポート 2015年8月26日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授長)は8月26日、新薬の薬価収載について議論、C型慢性肝炎またはC型代償性肝硬変の治療薬、ハーボニー配合錠(レジパスビル/ソホスブビル)の1日薬価(1錠)を8万171.3円とすることで了承した(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。5月のソバルディ錠(ソホスブビル)に続く、C型慢性肝炎に高い有用性を示す新薬の登場だ(『C型慢性肝炎の画期的新薬、「高効果、高薬価」』を参照)。ソバルディ錠と同様に、14日という新薬の処方日数の制限が外れ、28日となった。 もっとも、ハーボニー配合錠の薬価については、主に診療方側から疑義が呈せられ、薬価の算定のやり直しを求める意見も出た。日本医師会副会長の中川俊男氏は、「この時代遅れで、問題の極めて大きい30年以上も前の(類似薬効方式の)算定ルールに基づき、患者が注目している薬に対して、高い薬価を付けるのは大問題。ぜひルール自体を見直すべき」と述べ、ルール見直し後に、改めてハーボニー配合錠の薬価を決めるべきと強く主張した。 さまざまな意見が出たものの、最終的には、現行ルールに基...