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“スーパー診療所”、若手医師来たれ!

レポート 2015年8月28日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

塩崎恭久厚生労働大臣の私的懇談会「保健医療2035策定懇談会」がこの6月にまとめた提言書でも言及された、“スーパー診療所”が、早ければこの10月にも実現に向け始動する見通しだ(懇談会については、『20年後の保健医療政策、国民的議論を』などを参照)。 ピースウィンズ・ジャパン代表理事の大西健丞氏。 場所は、広島県の東部、標高約500mの中国山地にある神石高原町。人口1万人足らずで、交通の便は悪いものの、地方再生のモデルとして注目を集めている町だ。牧場や農園、ドッグランなどがある自然体験型の公園「神石高原ティアガルテン」から、「ピースワンコ事業」という犬の殺処分ゼロを目指した保護活動まで、ユニークな取り組みを展開している。地域経済の活性化、雇用創出につながり、観光客だけでなく、IターンやUターンで神石高原町に来る人も少なくないという。 いまだ手薄なのが、医療と教育。そこで医療の面で浮上したのが、“スーパー診療所”構想だ。コンセプトは、「過疎地医療×国際救急医療」。民間ヘリコプターと四輪駆動車という救急搬送手段を常備し、プライマリ・ケアは診療所で、救急対応や入院などが必要になった場合には、ヘ...