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Dr.狭間の「薬局薬剤師への魔法のヒトコト」

オピニオン 2015年8月31日 (月)  狭間研至

医師、調剤薬局経営者、日本在宅薬学会理事長と3つの顔を持つ狭間研至先生に、薬剤師から寄せられた在宅医療に関する疑問に答えていただく本連載。第2回は在宅医療における残念な薬剤師と良い薬剤師に関するエピソードについて教えていただきました。 「薬剤師」の中でしか活躍しようとしない薬剤部長 Q.「この薬剤師は残念だ」と感じたエピソードを教えてください 数年前、ある病院の麻酔科で働くA先生から聞いた話です。 地域の基幹病院の一つであるその病院では、がん拠点病院に選定されたのを機に、緩和ケアチームを立ち上げることになりました。緩和ケアチームは本来、各職種がそれぞれの立場で関わるのですが、疼痛管理の点から、A先生がそのコーディネーターを務めることになったそうです。 立ち上げから数ヶ月間は各科持ち回りで勉強会を開催しようと、A先生は各科の部長へ勉強会の趣旨の説明と講師の依頼をして回りました。排便コントロールは消化器外科、直腸膣瘻の管理は産婦人科、ストーマ管理は看護部と順調に講師が決定。そして、薬剤部にも足を運び同じように勉強会の講師を依頼したところ、衝撃の一言が返ってきたと言うのです。「私たち薬剤師が...