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「医療の世界は異常」、政治色前面に訴え、日看協

レポート 2015年9月2日 (水)  池田宏之(m3.com編集部)

9月1日に、看護師の勤務環境問題を主なテーマとする「日本看護サミット」を開いた日本看護協会。新旧の幹部らは、「医療の世界は異常」などと勤務環境の改善を訴えた上で、勤務環境規制のルールの立法化に向けた働きかけや、国会議員の”利用”などに言及し、政治的な“利益団体”としての色合いを隠すことがなく、政治色を感じさせる集まりとなった。 「立法であまねく人に恩恵を」 日本看護サミットは2年ぶりの開催だが、今回初めて日看協の主催となった。日看協会長の坂本すが氏はあいさつの中で、今後、看護職員や教育の充実を図る考えを示し、「サミットの中で、『政策を挙げて、通していく』という考え方をしないといけない」と発言。さらに、議論した結果について、「職能団体や議員が、単に動いても政策にはならない」と指摘し、あくまで政策反映がゴールであるとの考え方を示した。政策反映にこだわる理由について、「法律などに持っていかないと、あまねく看護職が恩恵を受けることができない」と述べ、政策に向けて連帯を訴えた。 坂本氏は、21世紀に入ってからの看護関連の政策として、中央社会医療保険協議会に専門医委員を送ったことや入院基本料の看護...