1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 医学生と日医役員が議論「医師の地域偏在どうする?」

医学生と日医役員が議論「医師の地域偏在どうする?」

レポート 2015年9月3日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

第3回医学生・日本医師会役員交流会が9月2日、日本医師会館で開催された。今年のテーマは「地域医療に医学生はどう貢献できるか」。約20人の学生が全国から参加し、「医師の地域偏在をどうするか」などについて日医役員と熱心に議論した。学生プレゼンテーションの最優秀賞には、奈良県立医科大学の学生らで作るNara IPECH(奈良の医療介護の連携を考える学生の会)が選ばれた。 日医会長の横倉義武氏は冒頭、「診療報酬引き上げのための圧力団体というイメージがあるが、一番の目的は国民の健康を守ること」と日医の役割を説明し、「医師として何が必要かを学んでほしい」とあいさつした。 基調講演では、厚生労働省老健局老人保健課長の迫井正深氏が、『今、なぜ「地域包括ケア」なのか?-地域医療こそ今後の医療の主役―』と題して、少子高齢化が進む日本の現状や地域包括ケアシステムの考え方などを説明。多職種連携の中では、「医師がいばらないことが重要」と指摘した上で、「医師だから、医療だから期待が高いわけではない。医師会などの過去の取り組みや実績が、結果として評価されている」と話した。医師一人だけの環境に飛び込んでほしいとも呼び...