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日医の“事故調”、モデルは福岡県医師会方式 -上野道雄・福岡県医師会副会長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2015年9月11日 (金)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

日本医師会は9月2日、医療安全対策委員会の第2次中間答申、「医療事故調査制度における医師会の役割についてII」を公表した(『“院内事故調”、委員長は外部委員、日医委員会答申』を参照)。この答申は、10月からスタートする医療事故調査制度における院内調査の進め方や支援団体の在り方などについての意見をまとめたものだ。本答申のベースとなったのが、2012年7月から実施されている、「福岡県医師会方式」。 日医医療安全対策委員会の副委員長で、福岡県県医師会の副会長を務める、国立病院機構福岡東医療センター院長の上野道雄氏に、同センターの医療安全への取り組みと、「福岡県医師会方式」、日医委員会答申の基本的考え方についてお聞きした(インタビューは2015年9月3日に実施。計3回の連載)。 ――まず福岡東医療センターにおける、医療安全に対するこれまでの取り組みを教えてください。 上野道雄氏は、医療事故調査制度への報告事例はあまり多くはないと見る。 私は2005年に院長に就任し、翌2006年、「何かあったら、とにかくありのままに報告してくれ。後は病院として対応する。心配するな」という趣旨の「医療安全宣言」を...