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薬剤師の技量を増大させるエネルギー源とは

オピニオン 2015年9月14日 (月)  高村 徳人氏(薬学博士)

薬剤師のための技術「薬術」の普及に取り組む九州保健福祉大学教授の高村徳人先生。連載第2回は「薬剤師の技量を増大させるエネルギー源とは」と題し、薬剤師が現在置かれている状況を打破するためにはどうすべきかを考えます。 現況打開に必須のエネルギー源 近年、一般医薬品のネット販売解禁や特定看護師の登場で薬剤師の存在価値が問われている。 おそらく薬剤師の技術発展なくして、今後薬剤師が国民の期待に応えていくことは難しくなるだろう。 それでは現況を打開するエネルギー源とは何か、今回はこれをテーマに考えてみたい。 基礎系薬学教員の役割 薬剤師を大きく変える力があるとすれば、それは当然、薬剤師を含む薬学関係者全員である。 とはいうものの、現場で患者と関わるという領域から一番遠ざかっていたのが薬学部の基礎系薬学教員(薬学部教員全体の8割以上を占め、研究能力に長けている)であったことは間違いない。 つまり、薬剤師の技量向上のための最大のエネルギー源は、臨床から一番離れていた基礎系薬学教員の中に存在すると私は考えている。 薬剤師の技量向上のために基礎系薬学教員に期待することとは何か。結論から述べると、彼らに「...