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がん対策加速化プラン、「次元異なる具体案を」

レポート 2015年9月18日 (金)  成相通子(m3.com編集部)

厚生労働省のがん対策推進協議会(座長:門田守人・がん研究会理事・名誉院長)が9月17日に開催され、がん対策推進基本計画とがん対策加速化プランについて話し合った。がん対策加速化プランは、推進基本計画で掲げていたがん死亡率減少の目標達成が困難になったことを受け、安倍晋三首相の指示で今年中に策定することが決まっている。 厚労省によるがん対策加速化プランの骨子案の説明を受け、委員からは、「今がんで苦しんでいる人への対応策が足りないのではないか」「死亡率減少にはたばこ税の増税が必要」といった意見が出た。座長を務める門田氏も、がん対策推進基本計画の内容と骨子案が似ていると指摘した上で、「加速化プランは、ある程度具体的に、次元を異にして対策をスピードアップさせる内容でないといけない」と述べ、がん死亡率減少に向けたより積極的で具体的な施策が必要だとした。 厚労省の骨子案では、がん対策加速化プランの三本柱「がんの予防・早期発見」「がんの治療・研究」「がんとの共生」の下に11の具体的施策を例示した(下記参照)。 その上で、2016年度のがん対策予算の概算要求を説明。総額は250億円(2015年度から34億...