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「前回報告書、プロセスを検討したい」群大新事故調

レポート 2015年9月24日 (木)  高橋直純(m3.com編集部)

群馬大学医学部付属病院で腹腔鏡手術を受けた患者8人が死亡した問題を受けて、同大が新たに設置した外部委員による「群馬大学医学部附属病院医療事故調査委員会」(委員長:上田裕一・奈良県総合医療センター総長)の第2回委員会が9月22日に群大病院で開かれ、今年3月にまとめた前回の報告書作成過程などについての聞き取りが行われた。 終了直後の委員会の様子 委員会は午前9時50分ごろに始まり、終了は午後5時40分。非公開で、上田氏が終了後に記者会見を開いた。この日は(1)執刀医について「過失あり」と判断した前回の報告書の作成過程と、その後に「過失あり」の部分を 取り消すに至った過程について、報告書作成に携わった病院幹部4人への聞き取り(『最終報告書から「過失あり」を削除、群大病院』を参照)、(2)1遺族からインフォームド・コンセントの状況などの聞き取り、(3)院内の視察――を行ったと説明した。 前回報告書の作成過程については、院内委員の7人全員に話を聞く予定。 22日に聞き取りをした4人の氏名についての質問に、上田氏は、「言う必要はない。作成のプロセスを検討したい」と答えるにとどまった。遺族についても...