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神戸・生体肝移植、「標準体制から逸脱せず」

レポート 2015年9月24日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

KIFMIC理事長の田中紘一氏 神戸国際フロンティアメディカルセンター(KIFMIC、神戸市中央区)は9月24日、生体肝移植で術後短期間での死亡が相次いだ問題で記者会見を開き、第三者による体制評価委員会の検証結果を受け、「4つの条件」を満たした上で、生体肝移植を今後も継続する方針を表明した。 会見で、KIFMIC理事長の田中紘一氏は、「大変責任を重く受け止めている。5人の死を無駄にしない」と述べた上で、「今すぐやるべきこと、中期的、長期的に実施すべきことなど、数多くの提言をもらった。その意味を一つ一つ確認しつつ、患者のニーズを踏まえて進めていく」と生体肝移植への決意を新たにした。KIFMICは2014年11月に神戸医療産業都市構想の一環としてオープン、同12月から今年6月までに生体肝移植を9例実施、うち5例が術後1カ月以内に死亡した。10例目の実施時期はまだ決まっていないという。 体制評価委員会委員長の長谷川剛氏 KIFMICの生体肝移植については、日本移植学会と日本肝移植研究会が5月22日、生体肝移植の実施体制と施設整備について、計13項目の「緊急注意喚起」を公表。田中氏とともに会見...