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植物療法が変えるセルフメディケーションの世界

オピニオン 2015年9月25日 (金)  林真一郎(グリーンフラスコ株式会社代表)

セルフメディケーションの推進は薬剤師に課せられた役割の一つです。このセルフメディケーションの一環として今注目を集めるのが、アロマやハーブと言った植物療法。そこで、東京・自由が丘でアロマ・ハーブショップ「グリーンフラスコ」を経営し、植物療法の普及に取り組む薬剤師の林真一郎氏に、アロマセラピーの基礎知識についてうかがいます。 薬物としての精油 表1)主要精油の主な作用 数ある補完・代替療法(CAM: complementary and alternative medicine)の中でもアロマセラピーはわが国で最も普及しているセラピーといえます。 現在、日本薬局方にもユーカリやハッカの精油が収載されていることからも分かるように精油は薬物として活用されていた歴史があり、アロマセラピーは薬剤師にも関係の深いセラピーといえるでしょう。最近は、街の調剤薬局やドラックストアで精油(エッセンシャルオイル)が販売されているのを目にする機会も増えました。薬剤師がアドバイスすることで、単に「お部屋の芳香剤」としてではなく、セルフメディケーションのツールとして生かせるのです。 アロマセラピーで用いる精油は、原則...