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内科専門医、原点に立ち戻り改革 - 横山彰仁・日本内科学会認定医制度審議会会長に聞く◆Vol.1

インタビュー 2015年9月26日 (土)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

2017年度からの新専門医制度で、現行制度からの大きな改革を迫られているのが、内科の専門医。対象者が多い上、研修体制なども見直しが必要になっているからだ。 日本内科学会は8月、日本専門医機構により承認された「専門研修プログラム整備基準」を公表した。同基準により、新たに誕生する内科専門医像、研修病院の要件などが明らかになり、今後、各研修病院における研修プログラムの作成など、新制度の開始に向けた作業が具体化する。 同学会の認定医制度審議会会長の横山彰仁氏(高知大学医学部附属病院長)に、新内科専門医の概要、今後の準備スケジュール、既存の認定内科医・総合内科専門医からの移行・更新などについてお聞きした(2015年9月11日にインタビュー。計3回の連載)。 ――日本内科学会には、認定内科医と総合内科専門医という二つの制度があります。今の制度に対する問題意識をまずお聞きします。 「内科は臨床の基本」と語る横山彰仁氏は、医学部卒業生の3分の1は内科専門医を目指すことを期待する。 認定内科医資格は初期臨床研修を修了後、1年の内科研修を経て取得できる資格です。その上で、内科全般をさらに極める医師は、総合...