1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 若年者がん対策 満足できる施策とは

若年者がん対策 満足できる施策とは

オピニオン 2015年9月25日 (金)  中村幸嗣(危機管理専門血液内科医)

がんで若い方がおなくなりになったことが記事になっていました。(黒木奈々さん死去 32歳の若さで、フリーアナウンサー 胃がん闘病中)彼女の闘病記です。(31歳で胃がん告知 NHK女性キャスター黒木奈々初告白)ご冥福をお祈りします。 すこし考えてみたいと思います。(久々の医療w) 以前乳がん経験者である元日本テレビ報道記者鈴木美穂さんが、パラリンピック佐藤選手を番組(がんになって得られたもの)で取り上げられているのみて、がんサバイバーでもありとてもいい取材内容でしたとツイートしたことがあります。若年性がん患者者に対してしっかり取り組まれている方です。(「がんって、不幸ですか?」日テレ報道記者・鈴木美穂氏が語った乳がん闘病から7年間の記録) この方の記事をみてもわかることですが、がんにかかると、病気の治療だけではなく、心のケア、社会復帰など本当に1人では到底完結できそうにないハードルが次から次に控えています。 壮年者、高齢者もそうですが、それ以上に若年者の悪性新生物ほど対応の難しいものはありません。人生の経験、 本人の感情、社会制度の不備、家族の負担。共通のものもあれば特異的なものもあり、教...