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「給料増えない」「本来の業務やらせて」◆Vol.6-2

医師調査 2015年10月5日 (月)  成相通子(m3.com編集部)

Q8では、「診療の補助」の種類を増やすべきか否か、個人の考えを病院勤務の医師と看護師に聞いた(『「医師の独占の時代終わった」「お医者さんごっこ」◆Vol.6-1』。医師は賛成と反対でほぼ二分したのに対し、看護師は6割が反対だった。Vol.6-1に引き続き、今回は看護師の賛成と反対、それぞれの意見の理由を紹介する。 賛成の看護師で多かったのは、適切な教育があれば技術的には可能であり、患者にとってもメリットが大きいとの意見。一方で、反対意見では医師と同様にトラブル発生時の責任の所在の曖昧さへの不安が目立った。また、医師の意見でも多く聞かれたように、看護師の業務も多忙を極めており、現状として増やすのが難しいとの意見もあった。 そもそも、診療の補助を増やす目的についても、「患者のため」「医療の質の向上」で、「医師の業務軽減」ではないとの声があった。増大する医療現場の負担をどのように解消し、医療の質を向上させるべきか。単なる看護師の「診療の補助」の拡大ではなく、他の職種の活用や医療や社会の枠組みの抜本的な改革が必要だとの指摘もあった。 【賛成の看護師の意見】 <医師の業務軽減> ・トレーニングを...