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人材不足解消が急務。学校薬剤師の現状と課題

オピニオン 2015年9月28日 (月)  薬キャリPlus

学習指導要領の改定に伴い、中学3年の保健体育に「くすり教育」が導入されて以来、学校薬剤師の職務は注目を浴びています。学校薬剤師に求められていることは、学校環境衛生活動の推進や、薬物乱用防止教育、ドーピング防止活動、そしてくすり教育に代表されるセルフメディケーションの推進などです。 そこで今回は、学校薬剤師の職務内容や課題などについて、日本薬剤師会学校薬剤師部会長の村松章伊氏にお話をうかがいました。学校薬剤師の仕事に興味がある方は、キャリア作りの参考にしてみてください。 学校薬剤師とは 学校薬剤師は学校保健安全法の定めるところにより、大学を除く国立・公立・私立の学校すべてに、任命委嘱されている。公立学校の場合、薬剤師は地方公務員特別職として、任命権者(教育委員会)に委嘱され学校薬剤師になる。国立学校では、非常勤の国家公務員の一般職として教育委員会の任命で役職に就く。一方、私立学校の場合は、私立学校法第3条に規定する学校法人が委嘱するが、私立特殊教育諸学校及び幼稚園にいたっては、設置者が任命委嘱している。 学校薬剤師は、児童生徒が発育・発達の重要な時期にあり、かつ知識や経験を取得するに最も...