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「後発品メーカー、多すぎる」、流通効率化必要

レポート 2015年9月30日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会薬価専門部会(部会長:西村万里子・明治学院大学法学部教授)が9月30日に開催され、後発医薬品の使用促進などを念頭に関係業界からヒアリングを行った(資料は、厚生労働省のホームページ)。 後発医薬品は銘柄数が多く、卸の在庫管理負担になっている現状なども踏まえ、日本医師会副会長の中川俊男氏は、「後発医薬品メーカーの再編と、品目数の絞り込みを行うことこそが、流通の改善と品質の改善につながっていくのではないか」と提言した。これに対し、日本ジェネリック製薬協会会長の吉田逸郎氏は、後発医薬品の銘柄数とメーカー数の多さを認め、各企業の努力が反映される薬価制度にし、健全な競争が働く仕組みすれば、銘柄数や企業数は徐々に減っていくとの見通しを示した。 後発医薬品の使用促進については、日本医薬品卸売業連合会は、流通・在庫管理の効率化の観点から、「一般名処方の推進」を求めたのに対し、診療側は、医師は後発医薬品であっても銘柄を考え、処方している現実があるとし、反発する意見も出た。処方する医師にとっても、また薬局、卸などでの在庫管理の面でも、銘柄数の整理、それに伴う品質など後発医薬品の信頼性の...