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聖マリ資格不正取得の23人医業停止、医道分科会

レポート 2015年10月2日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

厚生労働省は10月1日、医道審議会医道分科会の答申を受け、医師、歯科医師合わせて47人(医師40人、歯科医師7人)の行政処分を決定した。厚労省からの諮問は計56人で残る9人のうち8人は「厳重注意」、1人は「保留」だった。聖マリアンナ医科大学病院 での精神保健指定医の不正取得問題では、診察していない症例のリポートを提出し、指定医を不正取得し た医師11人が医業停止1カ月、指導医12人が医業停止2カ月の行政処分となった。処分の発効は10月15日。答申は9月30日付けで、塩崎恭久厚労大臣の公務の都合で決定が1日ずれこんだ。 過去にも3件の精神保健指定医の取消があったが、行政処分の対象にはなっていない。指定医取消を理由とした行政処分は初めてで、「組織的に行われており、今後の再発防止を踏まえて処分の対象にした」(厚労省医政局医事課試験免許室)としている。 指導医の社会的責任重い 聖マリアンナ医科大学病院の不正取得問題では、既に計23人の精神保健指定医取り消しが決まっている(『聖マリ、20人が指定医取消、精神保健指定医』、『聖マリ「ゆるみきっていた」、指導医3人を追加取消』を参照)。9月30日の医...