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東京都、地域医療構想で独自路線

レポート 2015年10月2日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京都地域医療構想策定部会(部会長:猪口正孝・東京都副会長)は、10月1日の第6回会議で、地域医療構想の「構想区域」設定の基本的な考え方を了承した。特徴は、将来の必要病床数を考える区域である「構想区域」を「病床整備区域」と呼び、疾病あるいは事業ごとにあるべき医療提供体制を推進する区域を別に、「事業推進区域」として設定する点だ。 部会長を務める猪口正孝・東京都副会長。 この考え方は、厚生労働省の「地域医療構想策定ガイドライン」が想定する「構想区域」とは異なる。同ガイドラインは、「構想区域」について、(1)2次医療圏を原則とし、人口規模、患者の受療動向などを勘案して検討、(2)構想区域が現行の2次医療圏と異なる場合、次期医療計画(2018年度から2023年度)において、両者を一致させる――としている。「病床整備区域」と「事業推進区域」という2つの区域の設定は、都内および近隣県からの患者の流出入が多い東京都の事情を反映したものと言える。 1日の会議では、「2025年の医療~グランドデザイン~」も了承した。(1)高度・先進医療提供体制の将来にわたる進展、(2)都の特性を生かした切れ目のない医療...