1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 救急医の本音 医師の責任感

救急医の本音 医師の責任感

オピニオン 2015年10月9日 (金)  中村幸嗣(危機管理専門血液内科医)

産経新聞記事です。救急現場に「末期」「看取り」増加 本来の患者搬送破綻の恐れ まさに東京ERの要、都立墨東病院の先生が本音を話してくれています。 「理想は、要請を100%受けること。だが今は、救うべき命を救うために依頼を選別しようという心持ちになっている」 似たようなことがありました。かかりつけ医がおなかが痛いと言う100歳オーバーの患者からの問い合わせに対し、救急車で病院に行けと指示。来院し生命等の危険性はあまりありませんがそのまま入院。在宅診療の道すじを入院しながらおこないました。 急性期病院に来てしまうと、いわゆる“安全"のため返せません。大丈夫と思っても超高齢者は何がおきるかわかりません。急性期病院に入院させることは精神的症状悪化のリスクなのですが、それこそ前回書きました医療事故調の問題になってしまいます。(医療事故調 医師法21条との関連)だからいわゆる急性期病院の適応でない患者さんはかかりつけの先生が本来家での生活を基本にマネージして欲しいのです。 在宅医療業界を改善させようとしている方の投稿です。一部編集します。 「医療サービスの偏在解消と患者側のリテラシーに切り込まなけ...