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Dr.狭間の「薬局薬剤師への魔法のヒトコト」

オピニオン 2015年10月13日 (火)  狭間研至

医師、調剤薬局経営者、日本在宅薬学会理事長と三つの顔を持つ狭間研至先生に、薬剤師から寄せられた在宅医療に関する疑問に答えていただく本連載。第4回は「在宅医療において身につけるべき三つのスキル」についてお話しいただきます。 在宅医療が必要となりそうな患者さんを見抜くスキル 一つ目は「在宅医療が必要となりそうな患者さんを見抜くスキル」です。在宅医療に取り組みたいと思っているものの、患者さんにはなかなか巡り会えないという声をよく聞きます。しかし、今すぐに在宅医療が必要な方ではなく、今後必要になりそうな、在宅医療予備軍となる方を見つければ良いのです。 とはいえこれは、自身の患者を見つけるためというよりも、患者さんが適切な医療を受けるため、そして、認知症の早期発見の一助となるための行動であるということを忘れないでください。 では、どのような方が在宅医療予備軍となるのでしょうか。その代表的な方は、認知機能の低下がみられる方です。 認知機能の低下は、短期記憶障害や見当識障害などを引き起こします。「ちょっとした計算が苦手になり少額の買い物でも高額紙幣を出すために財布が小銭であふれている場合」や、「季節...