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日本の医療の問題点、待ち時間か患者の理解不足か◆Vol.1

スペシャル企画 2015年10月16日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

今年9月初旬、マスメディアに「医療費、ついに40兆円突破」という見出しが躍った。厚生労働省が発表した2014年度の概算医療費が初めて40兆円に達した。人口の高齢化、医療の高度化とともに増え続ける医療費は、国家財政に重く押しかかる。一方で、自立して過ごすことができる「健康寿命」で、日本は世界188カ国中、堂々の第1位(2013年:男性71.11歳、女性75.56歳※)。国民皆保険を代表とする日本の医療政策の貢献は大きい。 財政規律と国民の健康維持――。この2つを両立させていくためには、日本の医療の現状と問題点を、医療を提供する側と受ける側双方で共有することが不可欠である。そんな思いから、医療従事者向け情報サイト「m3.com」と経済情報に特化したニュース共有サービス「NewsPicks」はこのほど、それぞれの会員を対象に共通のアンケートを実施した。ともに日本の「医療の未来」を考えるため、そして現場を支える医師の「リアル」を知ってもらうことが目的だ。 調査は2015年8月下旬から9月上旬にかけて実施し、m3.comの医師会員476人、NewsPicks(以下、NP)の読者326人から回答を...