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時間外手術の「高額加算」、算定は1割強

レポート 2015年10月19日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

手術と処置の「休日・時間外・深夜加算」が2014年度診療報酬改定で倍増しても、この「高額加算」をしているのは、12%にとどまり、外科医の勤務環境改善は進んでいるとは言えない……。 日本外科学会をはじめ、外科系の18学会が実施した調査で、このような結果が明らかになった。 外科関連学会協議会座長の富永隆治氏は、医療安全の観点から勤務医の環境改善の必要性を説く。 外科関連学会協議会座長の富永隆治氏(外科学会理事、福岡和白病院院長)は、「外科医等の待遇改善に向け加算が新設されたことは評価できるが、蓋を開けてみると、施設基準が厳しく、実効性に乏しい。もとより、加算を取ることではなく、外科医等の勤務環境を改善し、過労による医療事故を防止することが目的であり、そのために施設基準の緩和を求めていく」と説明する。 2016年度改定に向け、外科関連学会協議会に加盟する18学会の連名で、この11月にも厚生労働省に対し、施設基準の緩和を要望する予定だ。 「施設基準をあまりにも緩くすると当初の目的から外れてしまう」との考えから、(1)病院単位での「予定手術前日の当直の免除」の例外措置の緩和(現在は、届出を行った...