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「大学で研修」下げ止まらず、2015年度マッチング最終結果

レポート 2015年10月23日 (金)  高橋直純、成相通子(m3.com編集部)

10月22日に公表された2015年度医師臨床研修マッチングの最終結果では、大学病院に研修先が決まったのは全体の42.6%で、過去最低を更新した2014年度の43.7%をさらに下回った(昨年の結果は、『「大学で研修」低下の一途、2014年度マッチング最終結果』、『マッチ率100%は4大学のみ、京都府医大は人気戻る』を参照)。大学病院での研修割合は2010年度から6年連続で過去最低を更新し続けている。市中病院に研修先が決まったのは57.4%。今年度の大学病院の状況は『マッチ率100%は8大学、群馬大は研修医半減』を参照。 2004年度に臨床研修が必修化される以前、大学病院での研修者は約7割だった。2009年度は49.7%で、2008年度の49.1%から若干改善したが、2010年度47.9%、2011年度47.1%で、2012年度45.6%、2013年度45.2%、2014年43.7%と低下の一途をたどる。 募集定員に対するマッチ者数の割合である「定員充足率」を都道府県別に見ると、90%を超えたのは、京都府、福岡県、東京都、大阪府、奈良県の5都府県で、大都市部、または大都市近郊を抱える。都道...