1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. Dr.狭間の「薬局薬剤師への魔法のヒトコト」

Dr.狭間の「薬局薬剤師への魔法のヒトコト」

オピニオン 2015年10月26日 (月)  狭間研至

医師、調剤薬局経営者、日本在宅薬学会理事長と三つの顔を持つ狭間研至先生に、薬剤師から寄せられた在宅医療に関する疑問に答えていただく本連載。最終回は「在宅医療に取り組むための心構え」についてお話ししていただきます。 ある薬剤師からの相談で感じたこと Q. 在宅医療の重要性はわかっているのですが、なかなか腰が上がりません。行動に移すためのアドバイスをお願いします。 一昔前、とは言い過ぎでしょうか。ほんの数年間まで、薬局・薬剤師にとってそれほどなじみもなく、現実味も薄かった在宅医療への取り組みは、この数年、急速に活発になってきました。当初、在宅医療と薬剤師というテーマで開かれる講演会やセミナーなどは、私的な勉強会や研究会がほとんどでしたが、最近では、県や市の薬剤師会が、生涯研修の一環として開催するようになりました。 まさに、時代は動いていると実感します。これには、高齢化や少子化、医療財政の悪化という「外的要因」のみならず、「内的要因」も関係しているのではないかと思うのです。 これまで薬局薬剤師が熱心に取り組んできた、いわゆる「調剤」業務は、医薬分業制度において極めて重要な役割でした。しかし、...