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植物療法が変えるセルフメディケーションの世界

オピニオン 2015年10月30日 (金)  林真一郎(グリーンフラスコ株式会社代表)

セルフメディケーションの推進は薬剤師に課せられた役割の一つです。このセルフメディケーションの一環として今注目を集めるのが、アロマやハーブと言った植物療法。そこで、東京・自由が丘でアロマ・ハーブショップ「グリーンフラスコ」を経営し、植物療法の普及に取り組む薬剤師の林真一郎氏に、薬剤師が知っていると役立つ植物療法とセルフメディケーションの関係についてうかがいます。 メディカルハーブ(植物療法)の基礎知識 数ある相補・代替療法の中で歴史が最も長く、ヒポクラテスの時代から現代まで脈々と受け継がれてきたのが、メディカルハーブ(植物療法)です。そして、アスピリンがメドースィートから、ジゴキシンがジギタリスから作られたように、メディカルハーブは、医薬品の生みの親でもあります。 ジャーマンカモミールやペパーミントなどのハーブにはフラボノイドやタンニン、精油やビタミンなどさまざまな成分が含まれています。アロマセラピー(芳香療法)では主に精油のみを用いますが、メディカルハーブは、これらすべての成分を丸ごと用いるのが特徴です。 薬剤師にとって「生薬」はなじみが深い言葉でしょう。生薬は「植物」「動物」「鉱物」...