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臨床研修、「研修医の希望より社会の要請優先を」

レポート 2015年11月3日 (火)  成相通子(m3.com編集部)

厚生労働省の医師臨床研修制度の到達目標・評価の在り方に関するワーキンググループ(座長:福井次矢・聖路加国際病院長)が10月29日に開かれ、四病院団体協議会の神野正博氏(社会医療法人財団董仙会理事長)、全国医学部長病院長会議の田中雄二郎氏(東京医科歯科大学理事)、聖マリアンナ医科大学医学部医学教育文化部門教授の伊野美幸氏、東京慈恵会医科大学内科准教授の古谷伸之氏へのヒアリングを実施した。 神野氏は、政府が進める地域包括ケアシステムの推進のためにも、臨床研修は地域医療が学べる一般病院で実施することが適切だと主張。田中氏は、全国医学部長病院長会議による「スチューデント・ドクター」制度の推進や、WFME(世界医学教育連盟)の国際基準への対応、EPOCを使った臨床研修到達目標の達成度の比較結果について説明。伊野氏と古谷氏は、聖マリアンナ医科大学と東京慈恵会医科大学附属柏病院におけるポートフォリオを使った取り組みをそれぞれ紹介した。 一般病院での臨床研修を推進すべきという神野氏の主張については、(地域診療を1カ月以上で良いと定めた)現在の弾力化プログラムを、研修医の多くが支持していると小森氏が指摘...