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専門学会への調査依頼遅れる、群大新事故調

レポート 2015年11月4日 (水)  高橋直純(m3.com編集部)

群馬大学医学部付属病院で腹腔鏡手術を受けた患者8人が死亡した問題を受けて、同大が新たに設置した外部委員による「群馬大学医学部附属病院医療事故調査委員会」(委員長:上田裕一・奈良県総合医療センター総長)の第6回委員会が11月3日に東京都内で開かれ、手術適応の是非や手技などを医学的な視点で検証するための専門学会への依頼が進んでいないことが報告された。 この日の委員会は午前11時からに始まり、終了は午後4時15分ごろ。非公開で、上田氏が終了後に記者会見を開いた。事故調査委員会には、検証対象となる肝胆膵分野の専門家はおらず、医学的な調査については専門学会などに依頼する予定だが、正式な契約などはできていないという。内諾は得られているとし、上田氏は「大きな構想は持っているようだが、委員が決まっていない。秋の学会シーズンであり学会も多忙。月内に始まることが期待している」と説明した。学会への依頼の遅れが、事故調査全体への遅れにはつながってはいないと言う。 会見をする上田氏 10月26日に提出された大学が設置した「病院改革委員会」の中間まとめ(『「医療者の適格性疑う医師が原因」群大病院改革委』を参照)に...