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産婦人科、内科診療所で経営悪化、外科は改善

レポート 2015年11月4日 (水)  成相通子(m3.com編集部)

11月4日の中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)で公表された医療経済実態調査のうち、医療法人立の無床診療所の結果を診療科別に見ると、医業と介護の収益から費用を引いた「損益差額構成比」の比率が伸び、経営が改善した診療科は外科のみで、「損益差額構成比」が1.1ポイント増となった(2014年度14.4%、2013年度13.3%)だった(資料は厚生労働省のホームページ)。 一方、最も悪化したのは、産婦人科で、2.3ポイント減(2014年度1.6%、2013年度3.9%)。全体では、0.4ポイント減(2014年度9.2%、2012年度8.8%)となり、悪化していることが明らかになった(病院を含めた全体の結果は『病院は1.4ポイント赤字増、診療所は黒字維持』を参照)。 2014年度の調査で、損益差額構成比が高かった診療科は、外科14.4%、整形外科14.1%、皮膚科14.1%、眼科14.0%で、いずれも14%台の高い構成比を維持。一方、その他の診療科は、低い順に産婦人科1.6%、精神科5.3%、内科7.1%、小児科8.2%、耳鼻咽頭科8.2%で、産婦人科...