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妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師・専門薬剤師の仕事

オピニオン 2015年11月9日 (月)  薬キャリPlus

虎の門病院 薬剤部 林昌洋(はやし まさひろ)先生 1980年東京薬科大学卒業。同年より虎の門薬剤部に所属し、「妊婦と薬相談外来」の開設に尽力。薬学博士、妊婦・授乳婦専門薬剤師、医薬品情報専門薬剤師。専門領域は臨床薬理学、医薬品情報学、妊婦・授乳婦薬物療法。 妊娠と薬相談外来/妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師・専門薬剤師 妊婦や授乳婦に対して薬のカウンセリングをするのが妊婦・授乳婦薬物療法認定薬剤師・専門薬剤師。これは2008 年にスタートした専門薬剤師制度だが、14年6月現在で認定薬剤師・専門薬剤師の有資格者数は約100人に留まっている。今回は本制度制定に関して第一人者である虎の門病院薬剤部の林昌洋先生に、「妊娠と薬相談外来」で活躍する薬剤師の仕事と、本制度に対する今後の展望をうかがった。 患者本人と家族にとって最良の答えを導く専門外来 ― 「妊娠と薬相談外来」開設の経緯を教えてください。 まずは、妊婦や授乳婦に対してカウンセリング形式でのリスクコミュニケーションが必要となった理由から説明しましょう。この領域は、患者さん本人と赤ちゃんの双方に対するリスクベネフィット解析が必要なことに加...