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「慈恵医大は偏差値56から72へ上昇」、2016年度医学部入試動向◆Vol.2

インタビュー 2015年11月23日 (月)  聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)

――大学の難易度はどのように変化していますか? 国公立前期では1位が東大(偏差値79)、2位:京大(77)、3位:大阪大(73)、4位:東京医科歯科大(71)、5位:名古屋大、九州大(70)となっており、以前からそれほど変化はありません(駿台予備学校のデータ、以下同)。一方で、私立大は軒並み偏差値が上昇しています。1位が慶応大(77)、2位:東京慈恵会医科大学(72)、3位:防衛医科大(71)、4位:自治医科大、順天堂大、大阪医科大(69)となっています。 都市部の大学ほど高難易度の傾向がありますが、これも都市部の生徒の「地元志向」の表われという面もあります。 偏差値の推移を見ると、東京慈恵会医科大学は1990年の偏差値56から72(※同じく、駿台予備学校の数値だが、対象とする模試が違うため数値に若干のずれが生じている)に、順天堂大も同55から68、杏林大、愛知医科医大が48から61へと大幅に上昇しています。私大最難関の慶応大も70から76にさらに難化しています。2000年代になって学費を下げた順天堂大、昭和大、帝京大などは受験者数も大幅に増えました。大学間の競争も激化しており、受験者...