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医療事故の報告、最初の1カ月間は20件

レポート 2015年11月14日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医療安全調査機構は11月13日、10月からスタートした医療事故調査制度について、10月1カ月間の報告数は20件、相談件数は250件だったことを公表した(資料は、同機構のホームページに掲載)。20件の内訳は病院15件、診療所・助産所5件、診療科別では消化器外科5件、産科4件など。医療事故発生から、報告までの期間は平均11日。 制度スタート前、報告数については、年間1300~2000件との推計もあった。制度開始から間もないことや相談段階の事例もあることなどから、報告数は現時点では想定よりは少ない。そもそも推計が妥当だったのか、その検証も今後必要だろう。 相談件数は250件。内容別による集計では274件(複数計上)で、「医療事故報告の範囲やその判断」に関する相談が最も多く約25%、「院内調査」に関する相談が約24%、「医療事故報告手続き」が約22%と続く。医療事故調査制度では、医療機関は、「提供した医療に起因し、または起因すると疑われる死亡または死産であって、当該管理者が死亡または死産を予期しなかったもの」に該当する医療事故を、医療事故調査・支援センターである日本医療安全調査機構に報告し...