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胃ろうの実施件数、「あまり減っていない」

レポート 2015年11月19日 (木)  成相通子(m3.com編集部)

11月18日の中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)で「2014年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査」の「胃ろうの造設等の実施状況調査」結果概要(速報)が公表された。2014年度診療報酬改定では、胃ろう造設術の減少を目的に評価の見直しが行われたが、調査対象の医療機関の平均実施件数は、見直し前の2013年度と2014年度で1.8回減の微減にとどまった(資料は、厚生労働省のホームページ)。 連合総合政策局長の平川則男氏は「胃ろうの造設件数はあまり減っていない。理由を検討する必要がある。胃ろうについて、現場で悩んでいるという話を聞くが、しっかりと原因究明をすべきだ」と述べ、調査結果の詳細な分析と原因究明を求めた。 胃ろう造設については、2014年度改定の議論で、日本の胃ろう造設数が諸外国と比較して多いことや、胃ろう造設前後に嚥下機能の評価を行っていない医療機関が多いことなどが問題視された(『安易な胃ろう造設にメス』を参照)。これを受けて同改定では、胃ろう造設術の診療報酬の点数引き下げと施設基準の新設、胃ろう造設時嚥下機能評価加算と経口摂取回復促進...