1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. がん相談担当、「主治医の不満」が最多◆Vol.2

がん相談担当、「主治医の不満」が最多◆Vol.2

スペシャル企画 2015年12月2日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

――国のがん対策推進基本計画の目標のうち、禁煙やがん検診については、改善の余地が大きいと見る久道氏。 対策が以前よりも目に見えて良くなっていると思うのは、がん患者のケアですね。その一つが、がん相談支援センター。 がん対策推進基本計画では、各都道府県に対し、「がんに関する相談支援と情報提供」の実施を求めています。宮城県の場合、ここ(宮城県対がん協会)に委託しており、私自身も週1回担当しています。そのほか、全国各地のがん診療連携拠点病院についても、院内にがん相談の窓口を設けることが、指定要件の一つになっています。 これらの相談事業はかなり普及しています。民間のセカンドオピニオンの場合は、1人1時間で1万5000円とか2万円、高い場合は3万円くらいの場合もあります。セカンドオピニオンでは、各がんの専門の医師が対応し、患者さんが持ってきた資料を見ながら診断も含めて相談に乗る。 これに対し、がん相談支援センターは、専門性は高くはないですが、無料で幅広く相談に応じます。「がんのことなら、何でも相談してください」ということ。私はもともとは消化器内科医。各がんについて専門的なことは、それほど深く知って...