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トップが豆腐屋、お寿司屋が下位◆Vol.9

スペシャル企画 2015年12月9日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

――医学部の講義で印象に残っているのが、後に久道氏が入る公衆衛生学教室の教授だった、瀬木三雄氏の社会医学実習だ。 当時は、臨床講義は座学が中心。スライドなどはなく、畳一畳くらいのポスターを用意していた先生もいれば、黒板の端から端まで、ドイツ語か英語か分からないような文字を書いていた先生もいました(笑)。最近では診療所などでも臨床実習していますが、あの頃はなかったですね。外来などに行っても、自分で診察したりすることはまずなく、見学のみ。 印象に残っているのが、社会医学実習。社会医学系には、公衆衛生学、衛生学、法医学、病院管理学の4講座があり、共同でやっていた実習でした。学外の実習で、2、3人でグループを組んで、テーマは何でも良く、自分たちで決める。 私のグループでは、細菌検査をやることになった。飲食店など、食品を扱う場所の中で、どこが細菌が多いか、あるいは少ないかを調べたのです。いろいろな場所を調べたのですが、意外な結果でした。細菌が一番多く検出されたのが、一見きれいに見えるデパートのお寿司コーナー。反対に、最も少なかったのが、何となく汚く見えた豆腐屋さん。しょっちゅう水を流しているため...