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学位授与、「胃潰瘍」がテーマ◆Vol.11

スペシャル企画 2015年12月11日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

――米谷病院に「トランク」に行ってから、1年半くらいの後、公立気仙沼総合病院に移った。 佐藤院長が、同病院に移り、米谷病院院長の後任として赴任してきたのが、インターン時に指導を受けた秋田の大曲病院の松本先生。「トランク」もあと数カ月だったので、松本先生と仕事をしていくと思っていたら、佐藤先生が「気仙沼にぜひ来い」と言われた。なぜか私のことを気に入ってくれていたのですね。 それで気仙沼に行ったのですが、そこでもまた入院してしまった。原因はアワビ(笑)。患者さんからもらって、アワビを一度に5、6個食べてしまった。その頃、「ジャイアント上野」とあだ名が付くくらいの体が大きい先生と一緒に食べたのですが、向こうは全然下痢をしないのに、私だけ下痢になって、ひどい目に遭った。病室で点滴してもらいながら、午後になると白衣を来て、回診していたのです……。 ――2年間の「トランク」の後、大学院の残る2年間は、研究生活に入った。 上部消化管の胃グループに入った私に与えられたテーマは、「胃潰瘍のX線学的経過観察」。 胃潰瘍の入院患者のX線撮影を行い、瘢痕となって治癒するまでに、どんな経過をたどるかを、主に観察...