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浜松医大の医学生4人、医療の質・安全学会で発表

オピニオン 2015年12月2日 (水)  大磯義一郎(浜松医科大学医学部法学教授)

11月22日と23日の2日間にわたって、千葉県で開催された第10回医療の質・安全学会学術集会で、浜松医科大学の医学生4人が、それぞれの問題意識から研究した成果を発表した。臨床医・研究者による発表が大半を占める中、医学生たちはどんな視点でどんな成果を発表したのか――。 医学生を指導した、浜松医科大学医学部法学教授の大磯義一郎氏にまとめてもらった。 教授の大磯義一郎氏(右)と、発表した医学生。 まず、医学科3年の森亘平君は、「若手医師とベテラン医師における医療事故調査制度に対する認識の相違」として、医師を対象としたウェブ調査の結果を発表した。調査は、2015年4月、日経メディカルOnline会員医師を対象に医療事故に関する意識や医療事故調査制度についての知識などを尋ねたもので、2947名から回答を得たものだ。 40歳未満の若手医師(612名)と40歳以上のベテラン医師(2335名) の2群に分けて比較したところ、若手医師、ベテラン医師ともに約7割が医療事故調査制度について知らないと回答していた。また、医師の約2割が直近1年間に患者の予期せぬ死亡を経験したことがあると答えていた。 一方、予期...