食事療養費、精神病床は一部据置き
レポート 2015年12月3日 (木) 成相通子（m3.com編集部）
12月2日に開かれた、社会保障制度審議会医療保険部会（部会長：遠藤久夫・学習院大学経済学部教授）で、2016年4月から段階的に引き上げが予定されている入院時食事療養費について、同4月1日の時点で1年以上入院している患者の負担額は据置きとする経過措置案を提示した。おおむね異論はなく、了承された。それ以外の患者は、引き上げが適用される（資料は、< a href="http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000105898.html">厚生労働省のホームページ）。 入院時食事療養費は、2015年5月に成立した改正医療保険制度改革関連法で見直しが決まり、これまでの食材費相当額（一般所得者は1食260円、低所得者は100円～210円）から、調理費相当額も含めた金額（一般所得者は2016年度に360円、2018年度に460円、低所得者は据置き）に引き上げられる。 2016年4月1日時点で入院期間が1年以上の患者は値段据置き、それ以外の患者は引き上げ対象となる。 ただし、同法の附帯決議に「低所得者、難病患者及び小児慢性特定疾病患者はもちろん、長期にわたり入院を余儀なくさ...