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リハビリ、「アウトカム評価」重視へ

レポート 2015年12月3日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)は12月2日の会議で、2016年度診療報酬改定に向けて、リハビリテーションについて議論した(資料は、厚生労働省のホームページ)。 改定項目は多々あるが、疾患別リハビリテーション料について、リハビリの効果を踏まえて点数を設定するなど、アウトカム評価の視点が打ち出された点が特徴だ。疾患別リハビリは1日6単位が基本だが、回復期リハビリ病棟の入院患者については9単位まで算定が可能。しかし、多くのリハビリを実施しても、その効果が高いとは限らないことから、一定の実績を上げない場合は、「6単位を超える部分のリハビリを、入院料に包括する」のが厚労省案。 健康保険組合連合会理事の幸野庄司氏は、「効果測定をしないまま、9単位まで認めるのはおかしい」と述べ、厚労省案を支持。これに対し、日本医師会副会長の中川俊男氏は、疾患別リハビリ料に改変された際に算定日数の上限が設定された2006年度改定を引き合いに出し、「リハビリ難民が生じて社会問題化した。2007年度に実態調査を行い、改正した」という事実を踏まえ、リハビリの上限を考える際に...