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どうなる!? 第101回薬剤師国家試験のゆくえ

オピニオン 2015年12月4日 (金)  薬キャリPlus

2015年2月に実施された第100回薬剤師国家試験の合格率は63.17%。前回に続き60%台となりました。この低い合格率の背景にあるのは、問題の難化か、薬学生の学力低下か、薬学教育の問題か――。そこで今回は、2015年9月30日に厚生労働省から発表された「新薬剤師国家試験について」を踏まえて、第101回試験に向けた傾向と対策を、薬剤師国家試験対策予備校の最大手、薬学ゼミナールの木暮喜久子氏にうかがいました。 合格率低下の原因は? ――第100回薬剤師国家試験の合格率は、第99回の60.84%からわずかに改善したものの、相変わらず低迷を続けています。その理由として「問題の難化」が挙げられていますが、どうお考えでしょうか。 「問題の難化」は確かに感じます。最初の6年制薬学生が受験した第97回薬剤師国家試験と比べると、出題範囲がずいぶん幅広くなり、知識だけでなく、「考える力」や「問題解決能力」を問う問題が増えています。何より医療現場での実践力や臨床能力を問う問題は、新傾向や高難度のものが多くなっているようです。また、第99回、第100回では、基礎系科目の物理・化学・生物の難度が高く、足切り(...