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「不適切な長期投薬」は是正、削減対象は薬

レポート 2015年12月4日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

部会長の永井良三氏 社会保障制度審議会医療部会(部会長:永井良三・自治医科大学学長)が12月4日に開かれ、2016年度診療報酬改定の基本方針(案)について議論、ほぼ了承し、部会長一任となった。前回の医療部会と、医療保険部会では「長期投薬の削減」を記載するか否かが議論になったが、「不適切な長期投薬の削減」という表現での記載に落ち着いた。12月2日の医療保険部会後に、遠藤久夫部会長と、記載は不要としていた健康保険組合連合会副会長の白川修二氏と話し合い、この取り扱いについては了承を得たという(『「長期投薬の削減」結論出ず、社保審』を参照)。 今後、基本方針を基に、中央社会保険医療協議会で具体的な改定項目についての議論を進める。基本方針(案)は、「重点課題」として、2025年に向けて「地域包括ケアシステムの推進と医療機能の分化・強化、連携に関する視点」を位置付け、「治す医療」から「治し、支える医療」への転換を打ち出すとともに、医師、歯科医師、薬剤師の「かかりつけ」機能の充実を打ち出したのが特徴(詳細は、『「治し、支える医療」に転換、削減のターゲットは薬 』を参照)。 一方で、医療費抑制に向け、...