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臨床研修、新評価の骨格案を提示

レポート 2015年12月10日 (木)  成相通子(m3.com編集部)

厚生労働省の医師臨床研修制度の到達目標・評価の在り方に関するワーキンググループ(座長:福井次矢・聖路加国際病院長)が12月2日に開かれ、研究班による「臨床研修の到達目標、方略及び評価」の骨格案が公表された(資料は厚労省のホームページ)。 これまでの到達目標の「経験目標」「行動目標」の代わりに、「医師としての基本的価値観」「資質・能力」「遂行可能業務」を設定するとしている。この点に関し、委員からは「経験目標は、臨床研修制度でスーパーローテーションを実施できる拠りどころになっている。項目数が多いとは思うが、全面的になくすのは問題だ」(清水貴子・聖隷浜松病院顧問)といった意見が出た。 2004年度から必修化された臨床研修制度は、5年ごとに見直しがされており、次回見直しに当たる2020年度は、2013年の医道審議会医師分科会医師臨床研修部会の報告書で「到達評価・目標の在り方について見直しが必要」との指摘を受けて、同ワーキンググループがその内容を検討している。現行の到達目標をめぐっては、「目標の項目数が多すぎる」「評価の仕方に医師によってバラつきがある」などの問題が指摘されていた(『「カンファ参...