「分配比率1:0.3の公平な改定求める」、日薬・森副会長
レポート
2015年12月11日 (金)
聞き手・まとめ:高橋直純(m3.com編集部)
2016年度の診療報酬改定で、厳しい視線が向けられている調剤報酬。日本薬剤師会副会長の森昌平氏に同改定に対する日薬の考えを尋ねた。森氏は「医薬分業の成果を国民に上手く示すことができていなかった」と述べる一方で、「公平な改定を望みたい」と話した(2015年12月8日にインタビュー)。 ――12月4日の中医協では調剤報酬の具体的な改定方針が議論されています。個々の論点についてお尋ねします。いわゆる門前薬局を対象とした基本調剤料を低く算定する特例拡大を狙う改定についてはどのようにお考えでしょうか。 国が示している「門前からかかりつけへ」という方針の中で、議論をしていかなくてはいけないと認識している。大手チェーンと中小で分けるということではないが、医療経済実態調査では店舗ごとの収益の差がある。そこは調剤の中できちんと考えていく必要がある。日薬のスタンスはこれから議論する中で示していく。 ――服薬指導や服用歴管理などは薬局の本来業務であり、「薬剤服用歴管理指導料」と「基準調剤加算」を統合すべきという意見はいかがでしょうか。 基準調剤加算は薬局の体制に対する評価で、薬剤服用歴管理指導料は薬剤師に対...
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