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「湿布薬、1回70枚」に制限する案も

レポート 2015年12月12日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省は、中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)の12月11日の会議で、湿布薬について、レセプトに何日分に相当するかを記載するなど、使用に一定の歯止めをかける案を提案した(資料は、厚生労働省のホームページ)。それに加えて、支払側からは、1回の枚数について70枚を上限とする案も出された。脂溶性ビタミン製剤については、2012年度診療報酬改定で「単なる栄養補給目的」での投与は算定できないとされたが、特に改定後に合成ビタミンD製剤の使用が急増していることから、改めて検討する。 一方で、2014年度改定では、治療目的としない「うがい薬のみ」の処方が制限された(『「うがい薬のみ」は保険外に』を参照)。改定前後で薬局におけるうがい薬の薬剤料はほぼ横ばいで推移しているものの、データが限られていることから、2016年度改定では変更せず、引き続き状況を注視する。 湿布薬、「何日分か」も記載 2015年6月に閣議決定した「骨太の方針2015」と「規制改革実行計画」は、「市販品類似薬」の保険給付の在り方を見直すよう求めている。その対象として挙がったのが、湿布薬と...