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小説家、ペンネームは「茂堂 久」◆Vol.30

スペシャル企画 2015年12月30日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

――久道氏は、「茂堂 久(もどう ひさし)」のペンネームで、『アンデスの神々』『天空の柄杓』『シャングリラ』『モンサンミッシェルの満ち潮』などの小説を、上梓している。どんな経緯から書き始めたのだろうか。 「何かを書きたい」という気持ちは、以前からありました。好きな作家は、池波正太郎、司馬遼太郎、藤沢周平などで、時代物が好きですね。「小説は面白くあるべき」が持論で、純文学は読まない。読むなら、芥川賞ではなく、直木賞の作品。 学会などで、国内外を問わず旅行しているうちに、「珍しい土地の場面を使って、小説を書くのが面白いのでは」と、次第に思い始めたのです。トラベルミステリーですね。医学部長時代は、出張時の新幹線の中で書いたり。最近は、夜、自宅で書くことが多いですね。 『アンデスの神々』は、ベネズエラに胃がん検診の関係で行った際に聞いた、地元のニュースがヒント。『天空の柄杓』の舞台は、トルファン。 『シャングリラ』の舞台は、私の生まれ故郷の宮城県涌谷町。自治省(現総務省)のリーディングプロジェクトで、「健康と福祉の丘のあるまちづくり」が採択され、数億円の補助を得て、病院と福祉施設を作ったのです...