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DPC、「臨床研究中核病院」の評価で対立

レポート 2015年12月16日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)の12月16日の会議で、2016年度診療報酬改定に向けて、DPC制度の在り方を議論したが、臨床研究中核病院を制度上評価するか否かで診療側と支払側で意見が対立、結論は年始に持ち越された(資料は、厚生労働省のホームページ)。 DPC制度については、中医協のDPC評価分科会と基本問題小委員会における議論を経て、2016年度の改正内容はほぼ固まった(『DPC病院、「高度な内科系技術」も評価』を参照)。しかし、2015年4月から医療法上で位置付けられた、臨床研究中核病院の取り扱いについて意見が分かれていた。 16日の議論でも、連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員の花井十伍氏が、臨床研究中核病院をDPCで評価するのは「リーズナブル」と支持したのに対し、日本医師会副会長の中川俊男氏は、「今回の改定で入れるのは拙速」「一般財源で評価しているものについて、DPCで評価するのは屋上屋を重ねることになる」などと述べ、断固反対。 中川氏の強い反対にもかかわらず、厚労省保険局医療課企画官の眞鍋馨氏は、「各側の意見があったという...