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「生データを白橋被告に送付」、データ管理会社スタッフ証言

レポート 2015年12月18日 (金)  高橋直純(m3.com編集部)

ノバルティスファーマ社の降圧剤を巡る京都府立医科大学での医師主導臨床試験の論文データ改ざん事件で、薬事法(現医薬品医療機器法)違反(虚偽広告)に問われた元社員とノバ社に対する第2回公判が12月17日、東京地裁(辻川靖夫裁判長)で開かれ、検察側の証拠調べが行われた(初公判は『ノバ社、元社員とも否定、府立医大論文改ざん事件』を参照)。症例データ管理システムを開発、運用した会社のスタッフの供述調書では、毎月、暗号化されていない生データを白橋伸雄被告に送付していたと証言したことが分かった。 第2回公判となる17日は午前10時に開廷。高倍率となった初公判から一転して、39席の一般傍聴席に対して、抽選券に並んだのは約50人。休憩を挟んだ午後1時15分からの公判では空席が目立った。16日から始まった検察側の証拠調べが続き、起訴状で虚偽に当たるとされた「KYOTO HEART Study」(KHS)のサブ解析論文の解説のほか、ノバ社のバルサルタン(商品名ディオバン)の本社担当者や京都の担当MR、エンドポイント委員会に参加した医師など の供述調書が明らかにされた。白橋被告が、統計解析だけでなく、研究のプ...