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「女性初」の人生、「まさかの坂」にあらず◆Vol.1

スペシャル企画 2016年1月4日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

「九大、大好き人間」。水田祥代氏は自らをこう形容する。数えで6歳の時、九州大学病院に入院した頃から九大入学を夢見て、それを実現させ、九大小児外科教授、九大病院長、九大理事を歴任した水田氏。小児外科医として卓越した臨床能力を持つだけでなく、マネジメントに長けた水田氏はその手腕を買われ、今は福岡歯科大学理事長として、大学運営に携わる。 「子供」好きでもある水田氏は、九大病院長時代には、動物のモチーフを使い院内をデザインした小児医療センターを開設し、今でも「ビブリオキッズ」という子供向け図書館の館長を務める。エネルギーあふれる活動を続ける水田氏の「私の医歴書」をこの1月、計31回の連載でお届けする。 ――水田氏は、1989年9月九大小児外科教授、2004年4月九大病院長、2008年10月に九州大学理事・副学長にそれぞれ就任、2010年10月から学校法人福岡学園・福岡歯科大学理事、2011年8月から常務理事、2015年3月から理事長を務める。「旧帝大医学部で初の女性外科教授、初の女性病院長、理事・副学長」など、水田氏の人生には、「女性初」という言葉で形容されるエピソードが多い。 大学理事長とし...